見えにくい環境負荷化学物質 | 業界レポート

見えにくい環境負荷化学物質

業界レポート / 2015年04月

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環境負荷を与えることなしに生活をすることはできない。できることは、環境負荷を最小にして生活の豊かさを最大にする努力であり、そのためには、環境負荷の種類と大きさ、生活向上の質と程度をできるだけ定量的総合的に評価して行動を選択しなければならない。

家庭生活(日常生活)についても、日常に直接発生している環境負荷に加えて、使用中の製品の製造時に発生した環境負荷、さらには廃棄処分時における負荷も考慮にいれなければならない。

さらに食料をとってみても、ハウス栽培により旬ではない時期に野菜を市場に出すためには、そうでない場合に比較して約5倍のエネルギーを消費するとの試算がある。また、輸入農産物の栽培に消費される農業用水の量は、わが国の農業用水総量とほぼ同量である。そのうえ、食料の約1/4は食べずに廃棄されている。このように目に見えにくい環境負荷が少なからずある。

既存製品に比較して環境負荷の小さい商品にエコマークなどの環境ラベルをつける方法、環境負荷の観点で製造過程などが十分管理されていることを認定するシステム(ISO14000)などがある。また、環境負荷の小さい製品・サービスの購入を推進するグリーン購入の運動もある。低公害車、高燃費車の利用、公共輸送機関の活用、製品を長持ちさせる努力なども環境改善に有効である。いずれにせよ合理的な評価(信頼できるライフサイクルアセスメントなど)に基づいた行動の選択が望まれる。

「日常生活がもたらす環境負荷とその低減策」(御園生 誠)より

 

化学物質の定義

地球や人体などの生物は、多くの物質によって構成されている。化学はそれらの物質を対象とした学問であり、化学物質という用語は意味が重なっているともいえるが、化学の立場からみた物質という意味にとらえればよい。化学物質には自然界に存在するものも、人工的に生成されるものも含まれ、また有用なものも有害なものも含まれる。ただし化学物質を人工の物質あるいは有害な物質に限定してとらえる考え方もある。とくに、環境問題の対象として化学物質を捉える場合には、有害な物質に限定した意味で使われる場合が多い。

 

化学物質問題の定義

環境問題のなかで、化学物質問題は比較的歴史が浅い分野である。そのため、化学物質の定義と同様に、環境問題としての化学物質問題の定義も十分に定まっていない状況にある。一般には人体などに対する有害性をもつ化学物質による環境問題全般を指す懸念であるといえるが、その定義では、従来から存在する大気中の窒素酸化物などによる環境問題も含まれることになる。そこでそれらの従来型の環境問題とは別の、環境中に微量に存在する有害化学物質による問題のみに限定して、化学物質問題と呼んでいるケースが多い。その区別を明確にするために、微量化学物質問題とか、有害化学物質問題というような言葉も、広く使われている。

「化学物質問題」(片谷教孝)

 

環境負荷化学物質を問題として、取り上げたときにタイロテックができること。それは正しい情報の確認と、速やかなる提供であると思う。

商社には、実際に作っている人間ほど知識はない。そこを知ったかぶりして自分で調べた情報など、正確度としてはかなり低い。それならば、むしろ「わからないことはわからない」というほうが高度な情報足り得ると思う。結果としてお客様のメリットにつながるのではないか。

例えば、RoHS、Pbフリーにおける、お客様からの問合せは度々あるが、これは規格が明確になっており、対応に戸惑うことはない。しかし、環境分野に限ったことではないが、よく知らない内容についてお客様より聞かれた際に、どのように情報を集め、その正確度についてどの程度精査できるか。今までは、仕入先に確認するのはもちろん、社内外問わず詳しい人間が知恵を出し合ってその都度都度、乗り切ってきたわけである。しかしながら、環境負荷化学物質に対する注目が高まり、規制も厳しくなるやもしれぬ社会背景を鑑みれば、社内において、ある程度の基準を整備する、社員教育を強化するといった対応が益々、必要になろう。タイロテックは今年15年目を迎える。まだまだ駆け出しであるが、ことあるごとに社内で情報を共有し、ノウハウを蓄積してきた。これからも奢ることなく、地道に前向きにやっていこうと思います。

 

広報 小池 公彦





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