早く広い世界に出たい。ずっとそうしたかった。中学入学の頃、親に頼み込んだ。「海外留学したい。何が何でも行きたい。アメリカに行かせてください。」
プロジェクトは失敗した。
一か月以上に渡る丁稚奉公を終えた植木を日本で待ち構えていたのは、お客様による洗礼だった。あるお客様は面倒見のよい上司のような方で、よく電話を下さる。部品の問合せだけでなく、さまざまなことを教えてくれる「あなたはこういう対応をしなければいけないよ。」そんなアドバイスも。時として電話が長くなることもある。ずーっと怒られているような状況を先輩たちは笑って見ている。タイロテックの新人が必ず通る儀式なのだ。
趣味はボルタリング。会社でサークルを立ち上げ、リーダーを務めている。始まりは、杉山が「やってみたい!」と言い出して、YUIも一緒にそのままジムへ。小屋に入ると壁があるというシンプルな造りだが、無数のホールドが生み出すバリエーション豊かなクライミングコースは、自らが切り開いていく未来のようだ。その魅力を尋ねた。歌にもあるでしょ「高ければ高い壁のほうが登ったとき気持ちいいもんな。」(Mr.children 「終わりなき旅」)ひとは誰でも壁が好きなのです。
趣味はボルタリング。会社でサークルを立ち上げ、リーダーを務めている。